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注文住宅の営業とは?向いてる人・年収・成約率の上げ方

注文住宅の営業とは?向いてる人・年収・成約率の上げ方

注文住宅の営業とは?仕事内容と年収、成約率を上げるコツ

「来場は途切れないのに、契約になかなかつながらない」と悩む住宅会社の営業担当は少なくありません。注文住宅の営業は関わる範囲が広く、成果が出るまでの道筋が見えにくい仕事です。この記事では仕事内容・年収・働き方を整理したうえで、成約率を上げる具体的なポイントを解説します。

この記事でわかること

  • 注文住宅の営業が他の住宅営業とどう違うかがわかる
  • 商談の流れと、失注が起きやすいポイントを理解できる
  • 年収・働き方の実態を業界水準と比較できる
  • 成約率を上げるために変えられる行動が身につく

1. 注文住宅の営業とはどんな仕事か

住宅の設計図面が机の上に広げられている様子

注文住宅の営業は、土地探しから資金計画・間取り提案までを施主と一緒に進め、契約・着工・引き渡しまで伴走する仕事です。同じ住宅営業でも、扱う商品によって業務内容は大きく変わります。

住宅営業4種の違い

種類

扱う商品

契約までの期間

提案の自由度

注文住宅

土地+自由設計の住宅

数か月〜半年

高い(ゼロから設計)

建売・分譲住宅

完成済み・計画中の住宅

数週間程度

低い(規格プランが中心)

リフォーム

既存住宅の改修

数週間〜数か月

中程度(制約あり)

賃貸仲介

賃貸物件の紹介

数日〜数週間

低い(既存物件の中から選ぶ)

注文住宅の営業は契約までの期間が長く、提案の自由度が高い分、営業担当がリードすべき工程も多くなります。

他の住宅営業3種との違い

注文住宅の営業だけが、土地・資金・設計のすべてに横断的に関わります。

  • 建売・分譲住宅:完成済みのプランを案内する仕事が中心で、「提案」より「クロージング」に近い
  • リフォーム:既存の建物という制約の中で提案を組み立てる
  • 賃貸仲介:物件の紹介と契約手続きが中心で、設計・資金計画への関与はほとんどない

契約までに時間がかかる理由

注文住宅は打ち合わせから契約までに3〜6か月程度かかり、打ち合わせ回数も10〜16回に及びます。(出典:お家のいろは

  • 土地の条件確認
  • 資金計画のすり合わせ
  • 間取りの複数回の修正

この期間の長さが、注文住宅の営業を難しくしている要因です。

求められる3つの役割(聞き役・橋渡し役・提案役)

  • 聞き役:施主本人も言語化できていない希望を引き出す
  • 橋渡し役:希望を設計担当・現場に伝え、社内連携を速く回す
  • 提案役:土地条件・予算・希望のバランスを踏まえた具体案を形にする

橋渡し役の速さは、後述の提案スピードに直結します。

向いている人と役立つ資格

「自分に向いているのか」と不安に感じる担当者は少なくありません。向き不向きは性格より、日々の行動習慣に左右される部分が大きいといえます。

  • 相手の話を最後まで聞き、要点を整理できる人
  • 施主・設計・現場の間で情報をこまめに共有できる人
  • 数字の管理と長期的な関係構築の両方に興味を持てる人

資格では宅地建物取引士(宅建士)が代表的で、令和7年度の合格率は18.7%でした。(出典:STUDYing) 資金計画やローンの説明に説得力が増すため、入社後に取得を目指す担当者も多い資格です。

2. 注文住宅の営業の仕事内容|商談の6ステップ

営業担当が施主夫婦に間取り図を説明している商談の様子

集客から引き渡し後のフォローまでの流れを全体像として押さえたうえで、特に失注が起きやすい前半のステップを詳しく見ていきます。

商談の6ステップと失注が起きやすいポイント

ステップ

やること

所要期間の目安

失注が起きやすい点

①集客・初回接客

展示場対応・戸別訪問・紹介対応

1回〜数回

売り込みが強く警戒される

②ヒアリング・敷地調査

希望のヒアリング、土地の法規制確認

1〜2週間

希望の聞き取りが浅く終わる

③間取り・資金計画の提案

初回プラン・見積もりの提示

1〜2週間

提案までに日数がかかり熱量が下がる

④仕様決定・契約

仕様の確定、契約書の取り交わし

1〜2か月

決定事項が多く迷いが長引く

⑤着工後の進行フォロー

工程共有、現場確認への同行

3〜6か月

連絡頻度が落ち不安が募る

⑥引き渡し・関係づくり

引き渡し、アフター対応、紹介の依頼

継続

接点が途切れ紹介につながらない

ステップ①|集客と初回接客

顧客との出会い方は主に4つあります。

  • 展示場・モデルハウスへの来場
  • 戸別訪問などの地域営業
  • 不動産会社との連携
  • 既存顧客からの紹介

展示場での接客は担当が抽選で決まる会社も多く、初対面の印象が信頼関係の土台になります。

ステップ②|ヒアリングと敷地調査

確認すべき項目は大きく2種類です。

  • 家族構成・暮らし方・優先順位(施主側の要望)
  • 建蔽率・容積率・用途地域・道路斜線(土地側の法規制)

ここでの聞き取りが浅いと、後工程で提案がずれ、修正の手戻りが増えます。

ステップ③|間取りと資金計画の提案

ヒアリング内容をもとに、間取り案と資金計画を具体的な形にして提示します。このステップの提案スピードが、最も失注に直結しやすいポイントです。詳しくは「4. 成約率を上げる4つのコツ」で解説します。

ステップ④|仕様決定と契約

キッチンや外壁など仕様を1つずつ確定し、契約書を取り交わします。優先順位を整理して提示することが担当者の腕の見せどころです。

ステップ⑤|着工後の進行フォロー

着工後は現場と施主の間に立ち、工程の進捗をこまめに共有します。連絡頻度が下がると、着工中の不安が引き渡し後の評価に響きます。

ステップ⑥|引き渡しと紹介につなげる関係づくり

引き渡しはゴールではなく、次の受注につながる関係の起点です。

  • 定期点検・年賀状などでの継続的な接点づくり
  • OB施主会・見学会への招待
  • 紹介依頼のタイミングを決めておく

アフター対応を丁寧に行うことで、施主からの紹介という次の集客経路が生まれます。

3. 注文住宅の営業の年収と働き方

オープンオフィスで営業担当者たちが働いている様子

「この働き方が業界として普通なのかわからない…」という声も少なくありません。まずは客観的な数値で、自分の状況を業界水準と照らし合わせてみましょう。

住宅営業の年収・給与レンジ

項目

目安

住宅営業職の平均年収

約449万円

月給の目安

約37万円

初任給の目安

約23万円

(出典:求人ボックス 給料ナビ

インセンティブ次第で年収は大きく変動します。「年収1,000万円に達する」と紹介される例もありますが、これは実績上位者を指す表現であり、平均像ではありません。

平均年収と給与の仕組み

住宅営業職の平均年収は約449万円とされています。給与は主に2つの要素で構成されます。

  • 基本給:経験・役職に応じて決まる固定給
  • インセンティブ:契約棟数・利益に応じた成果給

契約件数が安定するまでは基本給の比重が大きく、経験を積むほどインセンティブの割合が増える傾向にあります。

勤務時間・休日・繁忙期

休日は水曜日など平日が多く、土日祝日は展示場対応で出勤するのが一般的です。契約前後や仕様決定の時期は打ち合わせが集中し、残業が増えます。

「きつい」と言われる4つの理由と対処

  • 土日出勤が続く:会社側はシフト制の整備、個人は担当件数の平準化で対処できる
  • 数字で厳しく見られる:会社側は工程ごとの評価基準、個人は提案までの日数など中間指標の管理で対処できる
  • クレーム対応の負荷:会社側は設計・現場との情報共有、個人はこまめな進捗報告で対処できる
  • 覚える知識の幅が広い:会社側は研修制度、個人は資格取得を通じた学習で対処できる

4. 注文住宅の営業で成約率を上げる4つのコツ

契約成立を喜ぶ営業担当と顧客の握手

「提案を持っていく前に、他社で決まっていた…」という経験を持つ営業担当は少なくありません。業界平均10%前後とされる成約率を、トップクラスの担当者は15〜20%まで引き上げています。ここからは、その背景にある具体的な行動の違いを見ていきます。

成約率が上がる担当者・上がらない担当者の対応

ポイント

成約率が上がらない対応

成約率が上がる対応

初回接客

自社の強みを一方的に説明する

相手の検討段階を確認してから話す

ヒアリング

個人の希望だけを聞く

家族全員の希望として整理する

提案までの日数

次回提案まで1週間以上空ける

数日以内に一次案を示す

信頼の作り方

質問への回答をその場任せにする

聞かれる観点をあらかじめ準備しておく

ポイント①|初回接客では売り込まない

展示場を訪れる時点では、多くの施主がまだ情報収集の段階にあります。強い売り込みは警戒を生むため、次の姿勢を意識します。

  • 相手の検討段階(情報収集/比較検討/転換)を確認してから話す
  • 自社の説明より先に、相手の話を聞く時間を長く取る

この姿勢が信頼構築の第一歩になります。

ポイント②|ヒアリングは家族単位で考える

ヒアリングの相手は施主1人ではなく、「家族というひとつの単位」として捉えることが重要です。夫婦や親世帯など、意思決定に関わる全員の希望を整理することで、後工程でのズレを防げます。

ポイント③|次回提案までの日数を詰める

初回商談から次回提案までに1週間以上空くと、他社との比較が進み熱量が下がります。ここが最大の失注ポイントで、提案スピードが成約率に直結します。

スピードを上げる手段としては、次のようなツールが広く使われています。

  • 顧客管理・追客:SFA/CRMツール(例:Salesforceやkintoneなど)
  • 契約手続き:電子契約サービス(例:クラウドサインなど)
  • 間取り提案:AIで間取りを自動生成するツール

まどりLABO PROは、初回商談でヒアリングしながら間取り生成・3D化・プレゼンボード出力まで行える住宅会社向けのAI間取り生成ツールで、次回提案までの空白を埋める選択肢の1つです。

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ポイント④|施主が見ている5つの観点に答える

施主が営業担当を見極める際によく重視されるのは、次の5つの観点です。

  • 自社の強みを具体的に説明できるか
  • 予算感を曖昧にせず答えられるか
  • 最近の施工事例を具体的に話せるか
  • 設備・仕様に関する相談に自分の考えを持って答えられるか
  • 打ち合わせ内容を議事録として残す習慣があるか

この5点は施主目線の観点ですが、営業担当自身の自己点検リストとして使えます。答えに詰まる項目は次の商談までに準備しましょう。

5. 注文住宅の営業に関するよくある質問

資料を確認しながら質疑応答している様子

Q1. 注文住宅の営業は未経験でも務まりますか?

異業種からの転職者も多く、前職で培った対人スキルが活きる仕事です。

Q2. 注文住宅の営業に宅建は必須ですか?

必須ではありませんが、資金計画やローンの説明に説得力が増すため、入社後の取得を推奨する会社が多くあります。

Q3. 注文住宅の営業が「きつい」と言われるのはなぜですか?

主な理由は次の3点です。

  • 土日出勤が多い
  • 成果が数字で評価される
  • 覚える知識の幅が広い

会社と個人、両方の工夫で負荷を減らせます。

Q4. 契約が取れる営業と取れない営業の一番の違いは何ですか?

提案までのスピードが最も大きな差になります。数日以内に一次案を示せるかどうかが分かれ目です。

Q5. 初回商談から次回提案までは何日が目安ですか?

1週間以上空くと熱量が下がりやすいため、数日以内に一次案を示すことが目安になります。

6. まとめ|注文住宅の営業は提案の速さで差がつく

注文住宅の営業は関わる範囲が広く、契約までの期間も長い仕事です。ここまでの内容を振り返ります。

  • 注文住宅の営業は土地・資金・設計に横断的に関わり、聞き役・橋渡し役・提案役の3つの役割が求められる
  • 商談は集客から引き渡し後の関係づくりまで6ステップで進み、提案までの日数が最大の失注ポイントになる
  • 年収・働き方は業界水準の数値と照らし合わせて把握できる
  • 成約率を上げるには、初回接客・家族単位のヒアリング・提案スピード・施主の評価観点への準備が鍵になる

これらを1つずつ実践することで、成果は着実に積み上がります。特に提案スピードは、社内の仕組みで底上げできる部分です。まどりLABO PROでは、初回商談から提案までの流れをAIで大きく変えられます。詳細・PoC参加についてはぜひお問い合わせください。

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まどりLABO編集部代表 野口雄人

代表 野口雄人の写真

東大卒の設計士・一級建築士・エンジニアなどで構成。間取りが大好きなオタクたちの集団で、間取りが好きなあまり間取りをAIで自動生成できるサイトを作成しました。代表の野口は東京大学・東京大学大学院で建築学を専攻しました。