【2026年版】間取り図作成を外注するなら?費用相場と選び方

間取り図作成の外注ガイド|費用相場と失敗しない業者選び
「物件広告用の間取り図作成に追われて、他の業務が進まない…」そんな声を抱える不動産会社・工務店の担当者は少なくありません。
専任のCADオペレーターがいない会社では、繁忙期や担当者の異動をきっかけに、間取り図作成の外注を検討し始めるケースが多く見られます。ただ、外注先にはいくつか種類があり、費用相場や向き不向きを把握しないまま依頼すると、品質や納期でつまずくことも少なくありません。この記事では、間取り図作成の外注先の種類・費用相場・失敗しない業者選びのポイントを整理します。
この記事でわかること
- 間取り図作成を外注する会社が増えている背景とメリットがわかる
- 外注先タイプ別の費用相場を理解できる
- 自社に合った外注先の選び方が身につく
- 「外注」と「新築提案用の間取り作成」の違いを学べる
1. 間取り図作成を外注する会社が増えている理由

物件広告やチラシに掲載する間取り図は、賃貸・売買を問わず毎日のように発生する業務です。ところが、専任のCADオペレーターを社内に置いている不動産会社・工務店は決して多くありません。担当者の退職や異動をきっかけに、図面作成の手が回らなくなり、外注という選択肢を調べ始める会社が増えています。
特に繁忙期は、物件の入れ替わりが集中し、社内対応だけでは掲載スピードが追いつかなくなることがあります。図面作成を外注化することで、社内の担当者は接客・提案といった本来の業務に集中できます。
物件広告・仲介業務で図面作成の負担が増えている背景
物件広告用の間取り図は、手描きの原図やメモ書きをもとにCADできれいなデータへ仕上げる作業が中心です。1件あたりの作業は数十分程度でも、掲載件数が多い会社ではその積み重ねが大きな負担になります。そのため、繁忙期だけスポットで外注する会社や、継続的に依頼先を固定する会社が増えています。
外注化で得られる3つのメリット
- 時間の確保:図面作成にかかっていた時間を接客・営業活動に振り向けられる
- 品質の安定:専門業者は図面作成に特化しているため、仕上がりのばらつきが少ない
- コストの最適化:繁忙期のみ外注すれば、専任スタッフを雇用するより人件費を抑えられる場合がある
2. 間取り図作成の外注費用相場

「外注したいけれど、費用相場がわからず予算感がつかめない…」という悩みもよく聞かれます。間取り図作成の外注費用は、物件タイプや依頼内容によって大きく変わります。まずは全体の相場感をつかんでから、依頼内容を絞り込むことが大切です。
物件タイプ別の間取り図作成費用相場
物件タイプ | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
1R・1K(マンション) | 150〜500円/枚 | モノクロ図面の場合 |
2LDK | 300〜1,200円/枚 | 間取りの複雑さで変動 |
3LDK・戸建て(2階建て) | 450〜1,600円/枚 | 階数・部屋数で加算あり |
3Dパース・カラー等のオプション追加 | 1万円以上 | 単体依頼より割高になりやすい |
以上は、ココナラマガジンが公表している価格帯をもとに作成した表です。業者によっては間取りの種類にかかわらず均一料金を設定している場合もあります。
オプションによる価格差
基本料金に何が含まれているかを事前に確認することが、想定外の追加費用を防ぐ第一歩です。以下のようなオプションで価格が変動します。
- カラー仕上げ:モノクロより1.5〜2倍程度の価格になることが多い
- 当日・翌日納品:通常納期より数百円程度の追加料金がかかるケースが多い
- 修正回数無制限:単価は高めだが、手戻りコストを抑えられる
3. 間取り図作成の外注先3タイプの特徴と選び方

間取り図作成の外注先は、大きく3タイプに分けられます。それぞれ得意分野が異なるため、依頼内容に応じて使い分けることが失敗を防ぐポイントです。
外注先3タイプの比較
タイプ | 費用感 | 納期の安定感 | 向いている依頼 |
|---|---|---|---|
専門の代行業者 | やや高め | 高い | 継続的な大量発注・品質重視 |
クラウドソーシング | 低め | 案件による | 単発・低予算での依頼 |
設計事務所・一級建築士 | 高め | 高い | 法規制対応が必要な図面 |
専門の代行業者|品質と納期の安定感が強み
間取り図作成を専業とする代行業者は、フォーマットや修正対応のルールが整っているため、継続的に依頼する場合でも品質のばらつきが少ないのが特徴です。
- 納期の目安:最短即日〜3日程度を掲げる業者が多い
- 対応範囲:モノクロ・カラー・3Dパースまで一括対応できる業者も多い
- 向いている会社:継続的に発注が発生する不動産会社・工務店
クラウドソーシング|低コストだが品質にばらつき
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサービスでは、個人のクリエイターに直接依頼できるため、費用を抑えやすい傾向があります。 依頼者ごとにスキル・対応スピードは異なりますが、ポートフォリオや過去の評価をしっかり確認して選べば、代行業者に劣らない品質を低コストで得られる場合も少なくありません。
設計事務所・一級建築士|法規制対応が必要な図面向き
建蔽率・容積率といった法規制の確認が必要な図面や、確認申請に関わる図面は、設計事務所や一級建築士への依頼が安心です。費用は他の2タイプより高くなる傾向がありますが、法的な正確性が求められる場面では欠かせない選択肢です。
どのタイプに依頼するか迷った場合は、まず「単発の物件広告用図面か、継続的に発生する業務か」を切り分けて考えるとよいでしょう。依頼内容ごとに外注先を使い分けることが、コストと品質のバランスを取る近道です。
4. 外注で失敗しないための業者選びのチェックポイント

「外注して逆に手直しが増えてしまったら意味がない…」という不安を持つ担当者も多いはずです。依頼前に以下のポイントを確認しておくことで、こうした失敗を防ぎやすくなります。
- □ 修正対応の回数・追加費用の有無が明記されているか
- □ 過去の制作実績・サンプルを確認できるか
- □ 納期の目安と、遅延時の対応方針が明確か
- □ 物件情報・顧客情報の取り扱いについて契約書に明記されているか
これらの項目を発注前に確認しておくことで、外注後のトラブルの多くは事前に防げます。
品質・修正対応を見極めるポイント
依頼前にサンプル作成や過去実績の開示を求めることで、仕上がりのイメージを事前にすり合わせられます。初回依頼では、あえて小規模な案件から任せてみて、指示の伝わりやすさや修正への対応スピードを見極めるのも有効な方法です。
- サンプル・過去実績:発注前に開示を求め、仕上がりのイメージをすり合わせる
- 修正対応:無料の範囲・回数を確認し、想定外の追加費用を防ぐ
- 初回発注:小規模案件からテストし、対応スピードを見極める
物件情報・顧客情報のセキュリティ対応を確認する
間取り図の元になる情報には、物件の所在地や顧客の要望といった機密情報が含まれる場合があります。外注先に個人データの取扱いを委託する場合、委託元には個人情報保護法第25条に基づき、委託先に対して必要かつ適切な監督を行う義務があります。
- 契約書の確認:個人情報保護に関する条項が盛り込まれているか
- データの受け渡し方法:暗号化・アクセス制限の有無
- 保管期間:納品後のデータ削除・保管ルールが明記されているか
発注前に確認すべき納期・料金体系
料金体系は業者によって異なるため、発注前に以下の点を確認しておくと安心です。
- 料金体系:単発依頼か、継続依頼(月額・枚単価契約)かを確認する
- まとめ発注の割引:継続発注の見込みがあれば専属プランの有無も確認する
- 繁忙期の対応:依頼が集中する時期の納期・急ぎ案件の相談窓口を確認する
5. 「外注」と「新築提案用にゼロから間取りを作る」は目的が違う

ここまで紹介した外注は、いずれも既存の間取りを図面データに起こす「トレース・清書」の作業です。一方で、住宅会社が新築の商談で施主に間取りを提案する場面では、ゼロから間取りのアイデアを組み立てる、まったく別の作業が発生します。この2つを混同すると、外注先を探しても解決にならないことがあります。
物件広告用の外注と新築提案用のプラン作成の違い
物件広告用の外注 | 新築提案用のプラン作成 | |
|---|---|---|
作業内容 | 既存の間取りを図面データに清書 | 施主の要望からゼロで間取りを設計 |
求められるスキル | CAD作図の正確さ・スピード | 設計提案力・法規制の理解 |
依頼先 | 代行業者・クラウドソーシング | 社内設計担当、またはAI設計支援ツール |
物件広告用の図面作成が滞っているのか、それとも新築提案の間取り作成に時間がかかっているのかによって、検討すべき解決策は変わってきます。
「外注先を探しているのに、実は解決したいのは新築提案のスピードだった」というケースも見られるため、まず自社の課題がどちらに当てはまるかを整理することが重要です。
新築提案の工数削減にはAI活用という選択肢もある
新築提案の場面で「施主ヒアリングから間取り作成まで時間がかかりすぎる…」という悩みを抱える住宅会社には、AIを活用した間取り生成という選択肢があります。
まどりLABO PROは、初回商談の場で施主ヒアリング・間取り生成・3D化・プレゼンボード出力までを一気に行う、住宅会社向けのAI間取り生成ツールです。
建蔽率・容積率・道路斜線といった法規制条件を反映した現実的なプランを、その場で何度でも修正しながら提示できるため、外注では対応しきれない「その場での提案速度」を高められます。
工務店・ハウスメーカー向け
まどりLABOで営業力を強化
6. まとめ|依頼内容に合った外注先を選んで業務効率化を進めよう

間取り図作成の外注について、要点を振り返ります。
- 間取り図作成の外注費用は物件タイプで150〜1,600円/枚程度が目安
- 外注先は代行業者・クラウドソーシング・設計事務所の3タイプがあり、依頼内容で使い分ける
- 発注前に修正対応・納期・セキュリティ対応を必ず確認する
- 「物件広告用の外注」と「新築提案用のプラン作成」は目的が異なる別の課題
自社の依頼内容を整理し、それぞれに合った手段を選ぶことで、図面作成の負担を無理なく減らしていけます。特に新築提案の場面で商談スピードや提案力を高めたい場合は、AIで間取り作成そのものを効率化するという選択肢も検討してみることをおすすめします。まどりLABO PROの詳細・PoC参加についてはこちらからお問い合わせください。
工務店・ハウスメーカー向け
まどりLABOで営業力を強化

まどりLABO編集部|代表 野口雄人

東大卒の設計士・一級建築士・エンジニアなどで構成。間取りが大好きなオタクたちの集団で、間取りが好きなあまり間取りをAIで自動生成できるサイトを作成しました。代表の野口は東京大学・東京大学大学院で建築学を専攻しました。