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ハウスメーカー比較は安いだけで選ばない!総額費用・維持費・標準仕様を解説

ハウスメーカー比較は安いだけで選ばない!総額費用・維持費・標準仕様を解説

ハウスメーカー比較で安いだけを重視すると損?総額費用・維持費・標準仕様を徹底解説

ハウスメーカー比較は安いだけで選ばない!総額費用・維持費・標準仕様を解説

安く家を建てたいと考え、ハウスメーカー比較をされている方は多いでしょう。しかし、提示される本体工事費だけで「安い」と判断するのは危険です。家づくりは本体工事費だけでなく、別途工事費や諸費用を含めた総額費用で考える必要があります。

また、建築費が安くても、建材の質や断熱性能によっては、建てた後の維持費が高くなるケースもあります。

こちらでは、失敗しないハウスメーカー比較のため、総額費用の考え方、維持費が高くなるケース、標準仕様とはなにかを解説します。

本体工事費だけで判断しない総額費用の考え方

本体工事費だけで判断しない総額費用の考え方

家づくりを検討する際、多くの人がまず注目するのは「本体工事費」です。しかし、提示された金額だけを見て「このハウスメーカーは安い」と判断するのは少々早計かもしれません。実際には、家を建てるには本体工事費以外にもさまざまな費用が発生し、それらをすべて含めた「総額」で考えなければ、本当のコストは見えてきません。

◇別途工事費も含めて考える

建物そのものを建てる本体工事費以外に、敷地の状況や希望に応じて別途工事費が発生します。たとえば、庭や駐車場を整備する外構工事、土地の強度を高める地盤改良工事、古い建物を撤去する解体費用などがこれにあたります。これらの費用は土地の条件によって大きく変動するため、事前にしっかり確認する必要があります。

◇見落としがちな諸費用を把握する

さらに、登記費用、ローン手数料、火災保険料、不動産取得税など、税金や手続きにかかる諸費用も総額に加算されます。これらの費用は、建物の価格や住宅ローンの借入額などによって異なってきます。本体工事費や別途工事費だけでなく、こうした諸費用も見積もりに含まれているか、あるいは別途かかるのかを確認することが大切です。

◇標準仕様とオプション費用の関係を理解する

ハウスメーカーによって、標準仕様に含まれる設備や建材の範囲が異なります。一見本体工事費が安く見えても、希望するキッチンやお風呂、内装材などが標準仕様外で、オプション費用がかさむケースがあります。また、断熱材の性能や窓の仕様など、後々の光熱費や家の維持費にかかわる部分も、標準仕様でどの程度のものが含まれているかを確認することで、長期的なコストを把握できます。

このように、本体工事費、別途工事費、諸費用、そして標準仕様外のオプション費用など、すべてを含めた「総額費用」で比較することで、本当に納得のいく家づくりができるでしょう。

安く建てても維持費が高くなるケースとは

安く建てても維持費が高くなるケースとは

家を建てる際の費用を抑えることは大切ですが、建築後の維持費についても考慮が必要です。建築費用が安く抑えられても、その後の維持管理にコストがかさむケースがあります。

◇安価な建材が引き起こす早期劣化とメンテナンスコスト増

使用されている建材の質が低い場合、劣化が早まり、外壁の塗り替えや屋根の補修といった大規模なメンテナンスが頻繁に必要になることがあります。

◇断熱性能が低い住宅で起こる光熱費の負担増加

断熱性能が低い住宅は、冬は寒く夏は暑いため、冷暖房の効率が悪くなり、光熱費が上昇する傾向があります。

◇性能不足の窓がもたらす結露トラブルと修繕費

窓の性能も同様で、断熱性の低い窓は結露を招きやすく、カビの発生や建材の傷みの原因となり、修繕費用が発生する可能性があります。

◇手薄な保証内容がもたらす負担

さらに、保証期間が短い、あるいは保証内容が手薄なハウスメーカーの場合、建物の不具合が発生した際に自己負担での修理が必要となるリスクが高まります。

長期的な視点で見ると、建築費用が安くても、これらの維持管理や修繕にかかる費用、そして日々の光熱費が高額になることで、結果として総支出が増えてしまうことも考えられます。そのため、ハウスメーカーを比較検討する際は、建築費用だけでなく、使用される建材の品質、断熱性能、保証内容など、将来の維持費に影響する要素もしっかりと確認することが大切です。これにより、建てた後の暮らしにかかる費用も含めた、より賢明な家づくりが可能になります。

価格が安く見えるハウスメーカーの標準仕様とは

一見、本体工事費が安く提示されているハウスメーカーでも、その価格が標準仕様の内容に起因していることがあります。標準仕様とは、追加費用なしで採用できる基本的な設備や建材、あるいは構造や性能の範囲を指します。この標準仕様のグレードや範囲が、ハウスメーカーによって大きく異なるのです。

◇標準仕様に含まれる具体的な内容

標準仕様に含まれる項目は多岐にわたります。たとえば、システムキッチンやお風呂、洗面化粧台といった住宅設備が、ベーシックな機能やデザインのタイプに限定されていたり、内装のクロスや床材の種類、外壁材の選択肢が少なかったりするケースが見られます。これらの部材や設備の選定範囲が狭いほど、コストを抑えやすいため、標準仕様として提供される内容がシンプルになる傾向があります。

◇見落としがちな基本性能と標準仕様

さらに、建物の基本性能にかかわる部分も標準仕様で定められています。たとえば、断熱材の種類や施工方法、窓のサッシやガラスの性能、換気システムなどが、最低限の仕様にとどまっていることもあります。これらの仕様で家を建てると、たとえば冬場の暖房効率が悪く光熱費がかさんだり、夏場の冷房が効きにくかったり、結露が発生しやすくなったりといったデメリットが生じる可能性があります。また、使用されている建材によっては、将来的な外壁の塗り替えや屋根の補修といったメンテナンスの頻度が増えることも考えられます。

◇標準仕様外はオプション費用に

もし、あなたが希望する設備や建材、あるいは求める性能が標準仕様に含まれていない場合、それらはオプション扱いとなり、追加費用が発生します。最新のキッチン設備やより高性能な断熱材、デザイン性の高い外壁など、希望を反映させていくうちに、一つひとつのオプション費用が積み重なることがあります。結果として、本体工事費が安く見えても総額が高くなってしまうという状況は少なくありません。

◇標準仕様をしっかりと見極める重要性

したがって、ハウスメーカーの価格を比較する際は、単に提示された金額だけでなく、標準仕様でどのような設備や建材、そしてどのような構造や性能がどこまで含まれているのかを詳細に確認することが大切です。提供される標準仕様のリストや仕様書をしっかりと確認し、それがあなたの希望する暮らしや、建てた後の光熱費やメンテナンスといった長期的なコストにどのように影響するかを、見極めることが求められます。標準仕様の内容を深く理解することが、賢明な家づくりを進めるうえで非常に有用です。

ハウスメーカー比較に役立つまどりLABO

ハウスメーカーを「安い」という視点で比較する際は、本体工事費だけでなく、別途工事費や諸費用、オプションを含めた「総額費用」での判断が重要です。建築後の維持費や、価格に影響する標準仕様も見極め、長期的な視点で賢い家づくりを目指しましょう。

こうした費用や仕様の比較検討を効率的に進めるには、具体的な間取りプランを持って複数のハウスメーカーに相談するのが有効です。

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まどりLABO編集部代表 野口雄人

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東大卒の設計士・一級建築士・エンジニアなどで構成。間取りが大好きなオタクたちの集団で、間取りが好きなあまり間取りをAIで自動生成できるサイトを作成しました。代表の野口は東京大学・東京大学大学院で建築学を専攻しました。