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20 坪の家づくり完全ガイド

20 坪の家づくり完全ガイド

はじめに

本記事は、「すでに土地を買い、20坪台の家が建てられそうだが具体的なイメージがまだ湧かない…。」そんなあなたに、ぴったりの記事です!

読み終わる頃には、具体的な計画を練り始められるようになると同時に、家づくりへの期待感で胸がいっぱいになっていることでしょう。

【本記事のメリット】
20坪の家の解像度が上がる!
必要な費用がリアルにわかる!
失敗を避けるコツを知れる!
具体的な間取りを考えられる!

あなただけの理想の住まいのイメージを膨らませていきましょう!

延床20坪の家とは? その特徴と無限の可能性

雪が積もった木の枝と家形アイコンを重ねた冬景色のイメージ

延床面積20坪の家は、約66㎡で畳に換算すると約40畳。数字だけ聞くとコンパクトな印象を持つかもしれませんが、「暮らしの無駄をなくし、本当に大切なものだけを詰め込める、ジャストサイズの器」でもあります。

設計の工夫とアイデア次第で、どんな豪邸よりも自分たちらしく、心地よい住まいを実現できる可能性を秘めています。

「20坪の家」メリット3つ

  1. 国の基準でも「理想的」暮らしにフィットする無駄のない空間

    国の「誘導居住面積水準(豊かな暮らしを送るための理想的な広さの目安)」で、20坪(約66㎡)は、特に都市部で暮らす2人家族の理想(55㎡)を十分に満たしています。コンパクトな間取りを選べば、3人家族でも快適に暮らせる広さです。

    限られたスペースだからこそ、厳選されたお気に入りに囲まれた「質の高い暮らし」へと繋がります。

  2. 経済的・時間的な「ゆとり」が生まれる

    家のサイズがコンパクトであることは、建築コストや固定資産税、その後の光熱費といった経済的な負担を直接的に軽くします。さらに、日々の掃除やメンテナンスの手間が省けるため、暮らしの中に豊かな時間的ゆとりが生まれるのも大きなメリットです。

  3. アイデアが光る、創造的な家づくり

    20坪という限られたキャンバスを最大限に活かすには、設計の工夫が鍵となります。吹き抜けや高窓で光を取り込み、スキップフロアで空間に変化をつける。壁面収納や造作家具でデッドスペースをなくし、機能性とデザイン性を両立させる。制限があるからこそ、設計士の腕が鳴り、家づくりの面白さを存分に味わえるでしょう。

20坪の家は、単なる建物の大きさを示す数字ではありません。それは、自分たちのライフスタイルを見つめ直し、賢く、豊かに暮らすための「最適な選択肢」なのです。

延床20坪の家にかかる費用は?建築費から維持費まで徹底解説

片手で複数枚のドル紙幣を扇状に広げるクローズアップ

20坪の家の魅力がわかったところで、次に気になるのはやはり「お金」の話でしょう。家を「建てる時の費用」と、住み始めてからかかる「維持費」という2つの側面から、リアルなコストを解説します。

1. 家を建てるのにかかる費用(建築費)

家の建築費は「①本体工事費」「②別途工事費」「③諸費用」で構成されます。広告で見る「坪単価」は①のみを指すことが多く、給排水工事や登記費用などを含む総額は、本体工事費の1.2〜1.3倍が目安です。

木造住宅の場合、坪単価60万〜100万円が目安で、20坪の家の建築費総額は、およそ1,500万円〜2,500万円が中心となります(※土地代は除く)。

【階数別 建築費目安】

1階建て(平屋): 基礎や屋根の面積が広いため、坪単価は割高になる傾向があります。

2階建て: 最も標準的でコストバランスに優れ、選択肢も豊富です。

3階建て:複雑な構造計算などで費用は高くなる傾向にあります。

2. 住み始めてからかかる費用(維持費)

マイホームは建てて終わりではなく、暮らし続けるための維持費も重要です。

  1. 固定資産税・都市計画税

    新築木造の場合、当初3年間の軽減措置適用で年間6万〜10万円が目安です(※自治体等により変動)。

  2. 光熱費・水道代

    コンパクトで冷暖房効率が良いため、月1.5万〜2万円程度に抑えやすいのが魅力です。ZEH(ゼッチ)仕様なら更なる節約も期待できます。

  3. メンテナンス費用

    10〜15年ごとの外壁・屋根の補修には100万円単位の費用がかかります。将来に備え、月々1.5万円程度を計画的に積み立てておくと安心です。

20坪の家は初期費用も維持費も抑えられますが、見えにくい費用まで含めた長期的な資金計画を立てることが、安心して暮らすための鍵となります。

20坪の家を成功に導く5つのチェックポイント

アスファルトに白く描かれた大きな数字「5」のクローズアップ

20坪の家の魅力や費用感がわかったところで、次はいよいよ設計の段階です。コンパクトな家づくりは、設計の工夫が暮らしの快適さを大きく左右します。ここでは、「こんなはずじゃなかった…」という先輩たちの失敗談から学ぶ、計画段階で必ず押さえておきたい5つの重要ポイントを解説します。

Point 1:収納は「量より適材適所」で計画する

「収納はたくさん作ったのに、なぜかリビングが片付かない…」という失敗を防ぐには、「どこで何を使うか」を考え、使う場所のすぐ近くに収納を設けるのが鉄則です。例えば、掃除機はリビングのクローゼット、トイレットペーパーはトイレの上部棚に。階段下や壁の厚みなどのデッドスペースをフル活用し、玄関脇のシューズクロークやキッチンのパントリーのように、「動線上」に必要な収納を配置しましょう。

Point 2:光と風は「空から」取り込む意識を持つ

「隣家が迫っていて日中でも薄暗い…」という悩みは、都市部の家で特に深刻です。壁の窓だけに頼らず、吹き抜けや高窓(ハイサイドライト)を設けて、プライバシーを守りながら空からの光を家の奥まで届けましょう。また、その地域でよく吹く風の向きを考慮し、家全体に風が抜けるように窓を対角線上に配置する「通風計画」も、心地よい暮らしには不可欠です。

Point 3:間取りで「音の距離」を稼ぐ

コンパクトな家は家族の距離が近い分、生活音が響きやすいことも。寝室とLDKや水回りの間には、あえてクローゼットや本棚を挟んで「音の緩衝地帯」を作りましょう。また、2階の足音が気になる場合は、1階の天井に吸音材を入れるなどの対策も有効です。家族間のプライバシーを守る小さな工夫が、日々の快適さを生み出します。

Point 4:「廊下ゼロ」の発想で動線を広く使う

「廊下が狭くてすれ違えない」といった移動のストレスは、日々の暮らしの質を下げます。20坪の家では、移動のためだけの廊下はなくし、リビングを動線の中心に据えるのが基本です。水回りを一箇所に集約して家事動線を短くすれば、空間に一層のゆとりが生まれます。リビングイン階段は家族の顔が見えるメリットがある一方、空調効率や音の問題もあるため、ライフスタイルに合わせて慎重に検討しましょう。

Point 5:「家と外は一体」で外構を考える

「建物の間取りばかり考えていたら、駐車場がギリギリに!」という後悔は意外と多いもの。駐車場やアプローチ、駐輪場は、建物と同時に設計するのが鉄則です。配管計画なども考慮しながら、毎日の車の乗り降りや買い物後の動線まで具体的にシミュレーションすることで、暮らし始めてからのストレスを未然に防ぎます。

20坪の家づくりは、「自分たちの暮らしに本当に必要なものは何か」を見極めるクリエイティブな作業です。これらのポイントを参考に、後悔のない理想の住まいを叶えましょう!

【間取り図あり】20坪の暮らしを徹底解剖!ライフスタイル別・間取りパターン3選

20坪の家の特徴や費用、そして計画のポイントが見えてきたところで、「間取り」の世界へ進んでみましょう!「この広さで、どんな暮らしが実現できるんだろう?」そんな疑問に答えるため、ライフスタイル別の間取りパターン3選をご紹介します。

1. 『空を楽しむ!2階ワイドLDKとガーデンで広がる家』

コンセプト: 6 m×6 mの整形地で“上階リビング”を楽しむ、採光最優先の72 ㎡プラン。

『空を楽しむ!2階ワイドLDKとガーデンで広がる家』の間取り図

2階ワイドLDK24 ㎡+書斎:日当たりの良い上階に生活の中心を集約。勾配天井で縦方向にも広がり、LDK横4 ㎡のワークコーナーで在宅ワークや宿題も見守り可。

1階は水まわりと個室を凝縮:8 帖の主寝室・独立洗面・浴室を玄関近くにまとめ、帰宅後の手洗い→入浴が最短導線。大型収納2か所で季節品もすっきり。

庭と室内をゆるく分離:LDKを2階に持ち上げたぶん、1階南側にゆとりの庭を確保。バーベキューやキッズプールなどアウトドア遊びを楽しみつつ、リビングは常に片付いた状態をキープできます。

2. 『細長地で伸び伸び!庭とシアタールームを楽しむ可変3LDKの家』

コンセプト: 細長い敷地でも「庭・趣味室・ワークスペース」を詰め込んだ3人家族向け64㎡プラン。

『細長地で伸び伸び!庭とシアタールームを楽しむ可変3LDKの家』の間取り図

南庭と一体化したLDK18 ㎡:1階全面をリビングにし、ワイドサッシで庭とフラットにつなげて開放感アップ。

2階は可変3室:主寝室9 ㎡+シアタールーム6 ㎡+ワーク4 ㎡。成長や趣味に合わせて子供部屋に変更するなど、部屋の役割を自在に入れ替え可能。

LDK18㎡の魅力: 畳約11畳のサイズに4人掛けダイニング+3人ソファがゆったり収まり、南庭とフラットにつなげれば体感は20畳クラスの開放感。

3. 『光と風を招き入れる「中庭」のある平屋』

コンセプト: 約17坪の平屋に中庭を設け、開放感とプライバシーを両立。

プライバシーを守る中庭: 外部の視線を遮り、家中に光と風を届ける。

『光と風を招き入れる「中庭」のある平屋』の間取り図

ウッドデッキ: LDKと繋がり、"第2のリビング"として活用。

快適なゾーニング: 中庭で共有空間と個室を程よく分離。


ご紹介したのは、無数の可能性のほんの一例です。本当に大切なのは、あなたの暮らしが輝く、”あなただけの家”を見つけること。「自分にぴったりの間取りって?」そう思ったら、「まどりLABO」がサポートします!まずは無料のAI間取り診断で、ワクワクする未来を覗いてみませんか?

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【家づくりのロードマップ】理想を現実に変える、次のステップ

砂浜に残った大小の足跡が一直線に並ぶイメージ

理想の家づくりは3つのステップで進みます。

Step 1:理想を描く

従来はここで 情報収集 と パートナー探し を自力で行う必要がありました。

共働き世帯には、見学会の予約や複数社への訪問が大きな負担です。

Step 2:AIで間取りを形にする

Step 3:一括プラン依頼でプロと出会う

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まどりLABO編集部|代表 野口雄人

まどりLABO代表・野口雄人氏の笑顔のポートレート

東大卒の設計士・一級建築士・エンジニアなどで構成。間取りが大好きなオタクたちの集団で、間取りが好きなあまり間取りをAIで自動生成できるサイトを作成しました。代表の野口は東京大学・東京大学大学院で建築学を専攻しました。