オシャレな注文住宅を建てる|プロが教える外観・内観デザインの工夫

せっかくのマイホームならオシャレな家にしたいと思う人も多いはず。
今回は夢の注文住宅をとびっきりオシャレにする方法をステップバイステップでご紹介します。
読み終わるころには、オシャレな注文住宅を建てることは難しくないと思えるようになります!
この記事を読むメリット
・注文住宅をオシャレにするための方法がステップバイステップでわかる
・オシャレにするためのテクニックが部屋別にわかる
・次に何をするべきかがわかるようになる
1.【4ステップ】オシャレな注文住宅を建てるための4つのSTEPを紹介

せっかくの注文住宅だからこそ、見た目も暮らしやすさも両立させたいものです。
とはいえ「オシャレな家を建てたい」と思っても、具体的にどの段階で何を考えればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、理想の注文住宅を完成させるための4つのステップをわかりやすく解説します。
STEP1 | STEP2 | STEP3 | STEP4 |
---|---|---|---|
コンセプト決定 | 間取りの調整 | 内装材の選定 | 家具の選定 |
ステップ1:コンセプトを決める
最初に考えるべきは、家全体のテイストです。
- 北欧風
- インダストリアル
- 和モダン
などスタイルの方向性を決めることで「オシャレに見える基準」がはっきりします。
住宅雑誌やSNSで好みの写真を集め、家族で共有するとイメージが固まりやすくなります。
ここで決めたコンセプトは、外観デザインや内装材、家具選びにまで影響するため、注文住宅づくりの最重要ポイントといえるでしょう。
ステップ2:間取りを調整する
次のステップは間取りです。
柱や壁、窓の位置は一度決めてしまうと変更が難しく、暮らしやすさとデザイン性を左右します。
オシャレな家を目指すなら、生活動線を意識しながら開放感や採光を工夫するのがおすすめです。
また、造作家具を検討している場合は、このタイミングで設計士に相談すると無駄のないレイアウトに仕上がります。
ステップ3:内装材を選定する
間取りが決まったら、次は床・壁・天井の素材選びです。
- ナチュラルな無垢材
- モダンなモルタル
- ホテルライクな大判タイル
など、素材によって空間の雰囲気は大きく変わります。
特に床材は面積が広いため、選び方ひとつで部屋全体の印象が決まるといっても過言ではありません。
コンセプトに沿って、色味や質感を意識しながら統一感を持たせましょう。
ステップ4:家具を選定する
最後の仕上げは家具です。
いくら内装が洗練されていても、家具のデザインやサイズ感が合わなければ全体のバランスが崩れてしまいます。
ダイニングセットやソファなどの大きな家具は早めに目星をつけ、空間にマッチするか確認しましょう。
照明やラグ、カーテンといった小物を加えると、一層オシャレな雰囲気が演出できます。
2.【部屋別】注文住宅をオシャレにするための方法を部屋ごとに紹介

注文住宅をオシャレに仕上げるためには、全体のデザインバランスだけでなく、各部屋や空間ごとに工夫を取り入れることが重要です。
- 外観
- 外構
- リビング
- キッチン
- 収納
という5つの要素を丁寧に整えることで洗練された住まいが実現します。
ここでは、部屋ごとに取り入れたい具体的な方法をご紹介します。
2.1. 外観編

屋根形状で印象を決める:陸屋根vs勾配屋根
現代的でスタイリッシュな印象を与えたいなら、箱型の陸屋根がおすすめです。
一方、温かみのある親しみやすさを演出したい場合は、勾配屋根を選びましょう。屋根の形状一つで、家全体の雰囲気が大きく変わります。
窓配置でデザイン性を高める:引き違い窓・滑り出し窓・FIX窓など
オシャレな注文住宅を目指すなら、窓の配置にこだわりましょう。
同じサイズの窓を規則正しく整列させることで、洗練された印象に仕上がります。
また、開閉できないFIX窓(はめ殺し窓)を効果的に使ったり、あえて道路側の壁面には窓を設けないデザインも、モダンな外観を演出する手法として注目されています。
外装材で質感を表現
外装材の選択で、家の個性が決まります。
- 金属系のガルバリウム鋼板:シャープでクールな印象
- 窯業系サイディング:豊富な色柄から選べる汎用性
- 天然木:温かみのあるナチュラルな雰囲気
が魅力です
2.2. 外構編

アプローチでおもてなしの心を表現:遊び
玄関へ続くアプローチは、直線的なコンクリートだけでなく、緩やかな曲線を取り入れることで上品な印象を演出できます。
素材も天然石やタイル、レンガなど、コンクリート以外の選択肢を組み合わせることで、温かみのあるオシャレハウスらしい外構が完成します。
植栽で季節感と彩りをプラス:シンボルツリー・花壇
お庭の中心となるシンボルツリーを配置することで、住まいに個性と風格が生まれます。
常緑樹なら一年中緑を楽しめ、落葉樹なら四季の変化を感じられるでしょう。
また、花壇には色鮮やかな季節の花を植えることで、いつ見ても美しい外観を維持できます。
照明で夜の美しさを演出
夜間の美しさも重要なポイントです。
シンボルツリーや美しい植栽をライトアップすることで、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を作り出せます。
さらに、アプローチの足元照明を設置すれば、安全性とデザイン性を両立できます。
2.3. キッチン編

パントリーで生活感を一掃
オシャレハウスのキッチンに欠かせないのがパントリー(食品庫)です。
調味料や食材、調理器具などを隠して収納できるため、キッチン全体がすっきりと美しく保てます。
最近では、パントリーの入り口にアーチ状の開口を設けるデザインも人気で、海外のカフェのような洗練された雰囲気を演出できます。
素材選びで高級感をアップ
キッチンカウンターや壁面の素材にこだわることで、一気に高級感が生まれます。
人工大理石は美しい光沢と豊富な色柄が魅力で、メンテナンスも比較的簡単です。
さらに上質感を求めるなら、セラミック素材も検討の価値があります。
傷や熱に強く、長期間美しい状態を保てるため、投資効果の高い選択肢といえるでしょう。
ペンダントライトで印象を一変
照明選びはキッチンの雰囲気を決める重要な要素です。
特にアイランドキッチンやペニンシュラキッチンの上部に設置するペンダントライトは、空間の印象を劇的に変えます。
デザイン性の高いペンダントライトを選ぶことで、カフェやレストランのようなおしゃれな雰囲気を自宅に再現できます。
施主支給品で個性とコスト削減を両立
IKEAなどの海外インテリアブランドで販売されている市販品を施主支給として採用する方法もおすすめです。
建築会社の標準仕様にはない個性的なデザインを選べるうえ、費用を抑えられるメリットもあります。
キッチン収納や照明器具など、こだわりたいアイテムを厳選して取り入れることで、オリジナリティあふれるキッチンが完成します。
2.4. リビング編

視線の対角線を意識したレイアウト
人は部屋に入ると、無意識に入口から最も遠い対角線上の場所に視線を向けます。
この「視線の終点」に何を配置するかが、リビングの印象を決める重要なポイントです。
美しいアートや印象的な家具、窓からの景色などを配置することで、空間全体が引き締まって見えます。
天井の高さで開放感を演出
リビングの開放感は広さだけでなく、天井の高さにも大きく左右されます。
勾配天井や吹抜けを採用することで、実際の床面積以上の広がりを感じられるオシャレハウスらしい空間が生まれます。
高い天井は光の入り方も美しく、昼間の自然光が空間全体を包み込みます。
窓選びでデザイン性をアップ
一般的な引き違い窓は機能性に優れていますが、よりオシャレな印象を求めるなら滑り出し窓やFIX窓(開閉しない窓)がおすすめです。
これらの窓は洗練されたデザインが特徴で、外観からの印象も大きく向上します。
室内植栽で生きた彩りをプラス
リビングに観葉植物を配置すると、一気に洗練された雰囲気になります。
大型の植物をシンボル的に置いたり、小さな植物を複数組み合わせたりすることで、自然の癒しとデザイン性を両立できます。
一室多灯で表情豊かな空間に
照明は一つの大きなものではなく、複数の照明器具を組み合わせる「一室多灯」がトレンドです。
- ダウンライト
- スタンドライト
- 間接照明
などを使い分けることで、時間帯や用途に応じて空間の表情を変えられます。
2.5. 収納編

造作家具で空間を一体的にデザイン
市販の家具ではなく、建築と同時に作りつける造作家具は、オシャレハウスの強い味方です。
費用は既製品より高くなりますが、部屋の寸法にぴったり合わせて製作できるため、無駄なスペースが生まれません。
また、壁や天井と一体的にデザインできるため、空間全体に統一感が生まれ、洗練された印象を演出できます。
収納量は多めに確保が鉄則
オシャレな住まいを維持するためには、生活用品がきちんと片付いている状態を保つことが不可欠です。
そのためには、現在の持ち物量の1.5倍程度の収納スペースを確保することをおすすめします。
3.【落とし穴】押さえておきたいポイントを紹介

オシャレな注文住宅を建てる際に、多くの方が陥りがちな落とし穴があります。
理想を追求するあまり予算オーバーになったり、建築会社選びで失敗したりするケースは珍しくありません。
ここでは事前に知っておくべき3つの注意点をご紹介します。
費用配分でメリハリをつける
オシャレハウスへの憧れから、すべての部屋にこだわりたくなりがちですが、これは予算オーバーの最大の原因です。
例えば、来客が多いリビングには予算をかけて、寝室や子供部屋は標準仕様で抑えるなど、メリハリのある費用配分が重要です。
「見せる部分」と「使う部分」を明確に分けて計画しましょう。
現実的なプランニングを心がける
InstagramやPinterestで家のイメージを探す中で希望をが膨らんでしまって、現実的ではないイメージになってしまうことも。
そのため、設計の早い段階から建築士などの専門家と密に連携し、実現可能性を確認しながら進めることが大切です。
建築会社選びは複数社で比較検討
ハウスメーカーや工務店によって、標準仕様や得意分野は大きく異なります。
あるメーカーでは「技術的に厳しい」と断られたデザインでも、別の会社では標準的に対応できる場合があります。
理想のオシャレな注文住宅を実現するためには、必ず複数社から相見積もりを取り、提案内容を比較することが不可欠です。
4. まとめ:理想の住まいづくりを始める第一歩

夫婦で住まいのテイストを話し合い、具体的な間取り検討へ進むことが大切です。
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紹介料で運営されているため、間取り作成も相見積もり依頼も完全無料で利用できます。
さらに作成した間取りを基に複数社へ一括見積もりでき、費用・デザイン両面で比較検討が可能です。
理想を実現できる建築会社探しを効率的に進められます。具体的な間取り図を出発点に、夢のオシャレな注文住宅づくりを加速させましょう。

まどりLABO編集部|代表 野口雄人

東大卒の設計士・一級建築士・エンジニアなどで構成。間取りが大好きなオタクたちの集団で、間取りが好きなあまり間取りをAIで自動生成できるサイトを作成しました。代表の野口は東京大学・東京大学大学院で建築学を専攻しました。