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平屋と二階建てのメリット・デメリット比較|費用や暮らし方も解説

平屋と二階建てのメリット・デメリット比較|費用や暮らし方も解説

平屋か二階建てか。正解は家族構成や土地条件、将来設計によって変わります。特に都市部の狭小地や省エネ要件の変化など環境が揺れる今、迷うのは当然。本記事では費用・動線・採光、税金や補助金まで横断比較し、あなたの優先軸を整理します。

この記事を読むメリット

  • 平屋/二階建てのメリデメと概算費用差がわかる
  • 動線・採光・プライバシーの設計ポイントがわかる
  • 税金・補助金、都市部/地方での現実的な選び方が理解できる

1. 平屋と二階建てのメリット・デメリット比較

家の写真1

一目で分かる比較表(平屋 vs 二階建て)

項目

平屋の特徴

二階建ての特徴

土地

広い土地が必要

狭小地でも建築可

費用

屋根・基礎が広く割高

同じ延床なら安くなりやすい

動線

移動が楽、家事効率◎

階段移動が負担

プライバシー

確保しにくい

空間分離しやすい

メンテナンス

外壁・屋根の修繕が安い

高所作業で費用増

採光

中心部に光が届きにくい

2階で採光有利

平屋のメリット・デメリット

メリット

デメリット

  • ワンフロアで生活・家事動線が短い
  • 階段がなく高齢者や子育て世帯も安心
  • 家族の距離が近くコミュニケーションが増える
  • 建物が低く構造的に安定し耐震性が高い
  • 修繕や点検がしやすくメンテ費用を抑えやすい
  • 広い土地が必要で都市部では難しい
  • 屋根・基礎が広く建築コストが高め
  • 中心の部屋に光や風が届きにくい
  • 外からの視線が入りやすく防犯対策が必要
  • 建築面積が広く税負担が増えることもある

二階建てのメリット・デメリット

メリット

デメリット

  • 限られた敷地でも延べ床面積を確保できる
  • フロアを分けてプライバシーを守りやすい
  • 高い位置からの採光や眺望が得られる
  • 基礎・屋根が小さく建築費を抑えやすい
  • 階段移動が日常的な負担になる
  • 家事や生活動線が複雑になりやすい
  • 高所修繕が必要でメンテ費用が増える
  • フロアが分かれ家族の交流が減ることも

平屋の屋根の高さと開放感

平屋は屋根や天井に自由度があり、勾配天井や高窓を取り入れれば光や風を取り込みやすく、広がりのある空間を実現できます。

標準の天井高は2.4〜2.6mですが、少し高めに設定すると心理的な開放感が増し、日中の明るさも向上します。

ただし高すぎると落ち着かない印象になるため、暮らし方や好みに合わせたバランスが重要です。

👉 平屋は「暮らしやすさ」、二階建ては「土地効率」が強み。どちらも設計次第で快適さは大きく変わります。

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2. 費用・予算・「平屋は高い」理由

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平屋が高くなる仕組み(基礎・屋根面積が広いから)

平屋は建物を横に広げて延床面積を確保します。

そのため、同じ延床面積の二階建てと比べると、基礎や屋根の面積がほぼ2倍になります。

基礎コンクリートや屋根材などの材料費が増え、外壁や配管も横に長くなる分、工事費が割高になりやすいのです。

この構造上の違いが「平屋は高い」と言われる大きな理由です。

二階建てとの費用シミュレーション

全国的な坪単価の平均は 80〜100万円前後。

この水準で比較すると、

  • 平屋(30坪):約2400万〜3000万円
  • 二階建て(30坪):約2100万〜2700万円

となり、同じ延床面積なら平屋の方が数百万円ほど高くなるケースが多いです。

理由は、基礎・屋根・外壁の面積が広くなり、資材と工事費が増えるためです。

平屋を低価格に建てる工夫

工夫次第でコストは抑えられます。

  1. シンプルな形状:四角い間取りにして屋根・外壁の面積を最小化。
  2. コンパクトな間取り:廊下や無駄な部屋を省き、延床面積自体を減らす。
  3. 設備は標準仕様に:高級設備やオプションは必要に応じて後付け。
  4. 規格住宅・補助金を活用:効率的な建材利用や省エネ性能補助で費用削減。

👉 平屋は「同じ延床面積なら二階建てより高い」とされますが、設計の工夫や制度活用で費用を抑えることは十分可能です。

👉 注文住宅を安く建てるための方法は、詳しくは以下の記事で解説しています。
【知らないと損】注文住宅を安く建てるための方法を段階別に完全解説 【知らないと損】注文住宅を安く建てるための方法を段階... 注文住宅を安くする方法を段階別に要約。間取りや設備の工夫で建築費とランニングコストを抑え、コスパ良く理想の家を建てるポイントを解説。

3. 税金と補助金の基礎知識

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固定資産税の基本ルール(建て方ではなく床面積で決まる)

固定資産税は「固定資産税評価額 × 税率(標準1.4%)」で算出されます。

ポイントは平屋か二階建てかではなく延床面積と評価額で決まるという点です。

延床面積が同じなら税額は基本的に同水準ですが、平屋は基礎や屋根が広く建築費が高くなりやすく、それが評価額に反映され税額がやや高くなる場合があります。

若者世帯向けの補助金や支援制度の概要

2025年時点で利用できる代表的な制度は以下です。

  • 住宅ローン減税:年末ローン残高の0.7%を所得税・住民税から控除。新築は最長13年間適用されます。
  • 住宅省エネ支援:高性能住宅を建てると補助金が交付され、光熱費削減と合わせて実質負担を軽減できます。
  • 自治体独自の支援制度:定住や子育て支援を目的に、数十万~数百万円規模の補助や固定資産税の減免を実施している地域があります。「〇〇市 住宅 補助金」などで検索すると効率的です。

まとめ

固定資産税は床面積で決まり、平屋か二階建てかは直接の要因ではありません。

一方で補助金は、住宅ローン減税・省エネ支援・地域独自制度を組み合わせることで実質的な負担を大きく減らせます。

👉 補助金の最新情報は以下の記事でチェック!

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4. ライフプランと暮らし方で選ぶ

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子育て・老後・二世帯住宅の視点

子育て期

老後の暮らし

二世帯住宅

  • 平屋は家中を見渡しやすく、階段事故の心配も少なく安心。
  • 一方で音が伝わりやすいため、プライバシー面では工夫が必要です。
  • 二階建てなら子ども部屋を上階に分けやすく、成長後のプライバシー確保に向いています。
  • 段差が少なく、回遊動線を確保できる平屋は老後に安心。
  • 二階建てでも「主寝室+水回りを1階に集約」すれば終の住まいとして活用できます。
  • 生活の距離感を「同居・部分分離・完全分離」から検討。
  • 平屋ならL字やコの字でお互いの距離を調整しやすく、
  • 二階建ては上下階で世帯を分けられるため、生活リズムが異なる家庭に適しています。

都市部と地方で変わる土地事情

都市部

地方

  • 敷地が限られ、建蔽率や容積率の制限も厳しいため、二階建てや三階建てで採光や居住面積を確保するのが一般的です。
  • 広い土地が確保しやすく、平屋の魅力を活かしやすい。
  • ただし豪雪地や強風地域では、屋根勾配や断熱・日射取得など気候への配慮が不可欠です。

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5. まとめ|あなたに合うのは平屋か二階建てか

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平屋と二階建ては、それぞれに異なる魅力と課題があります。

  • 平屋はワンフロアで移動が楽、老後まで安心して暮らせる一方で、広い土地と建築コストが課題。
  • 二階建ては限られた土地を有効活用でき、プライバシーや採光を確保しやすい反面、階段の上り下りやメンテナンス費用の負担がつきものです。

選ぶべき住まいは、家族構成・ライフプラン・土地条件によって変わります。

子育てや老後を見据えるなら平屋、都市部で土地が限られるなら二階建て、というように、自分たちの暮らし方に合った選択をすることが大切です。

ただし、実際に生活してみないとイメージしづらい部分も多いもの。

そこで役立つのが まどりLABO です。土地情報と希望条件を入力するだけで、AIが最適な間取りを何パターンも提案。さらに、そのまま複数の建築会社に一括で見積もり依頼もできます。

理想の住まいを選ぶ第一歩は「どんな間取りが自分たちに合うのか」を知ることから。

ぜひ一度シミュレーションして、平屋か二階建てか、ご自身の暮らしに合う答えを見つけてください。

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まどりLABO編集部代表 野口雄人

代表 野口雄人の写真

東大卒の設計士・一級建築士・エンジニアなどで構成。間取りが大好きなオタクたちの集団で、間取りが好きなあまり間取りをAIで自動生成できるサイトを作成しました。代表の野口は東京大学・東京大学大学院で建築学を専攻しました。