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東京は家賃高すぎてもう住めない?家族が消耗しない住まい戦略

東京は家賃高すぎてもう住めない?家族が消耗しない住まい戦略

東京で暮らすには、家賃が高すぎる——そんな悩みを持った家族は少なくありません。共働きでも3LDKは手が届きにくく、広さ確保・保育・通勤が重なるほど負担は膨らみます。家賃相場の上昇が続く今、この記事で、どこでどう暮らすかを改めて考え直すきっかけを与えられればと思います。

この記事を読むメリット

  • 東京で家族が暮らしにくくなっている背景がわかる
  • 家賃以外に必要な“総生活コスト”の見え方を整理できる
  • 23区内で負担を抑えるエリア選びの考え方がつかめる
  • 子育て世帯が住まいを決める際の優先順位づけが理解できる
  • 都心家賃と郊外の家を比較したときの違いを把握できる
  • “今の収入で無理なく暮らせる選択肢”を広く検討できる

1. 東京で“普通の家族が暮らしにくい”と言われる背景

東京で家族が暮らしにくい最大の理由は、家賃だけでなく生活費全体が同時に上がっている点にあります。家賃の高さに加え、広さの確保や保育、通勤といった複数の負担が重なり、子育て世帯ほど家計が圧迫されやすいのです。

実際、総務省の『家計調査(2024年)』でも、消費支出は増えているのに、物価高の影響で実質的な生活水準は下がっているという厳しいデータが出ています。

人口集中・再開発・物価上昇が重なり相場が底上げされている

東京では人口流入が続き、再開発で高価格帯の物件も増えています。建築費の高騰も加わり、築古の物件でも家賃が下がりにくい状態が続いています。

新築マンション価格の高騰も影響しています。民間調査によると、2024年の首都圏の新築マンション平均価格は上昇を続けており、東京23区では1億円を超えるエリアも珍しくなく、購入を諦めた層が賃貸に流れて競争が激化しています。

(参考資料:不動産経済研究所「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2024年度上半期」(PDF)

家賃上昇の主な要因

要因

内容

人口集中

競争が起きやすい

再開発

高価格帯物件の増加

建築費の上昇

修繕・供給コストの増加

物価上昇

共益費・管理費も上昇傾向

これらが重なっているため、家賃相場の下落は当面期待しにくい状況です。

広さ・保育・通勤の三重コストが子育て世帯を直撃する

子育て世帯には、単身者よりも重い「3つのコスト」がのしかかります。

  • 広さの確保:2LDK以上が必要になり家賃が急増。
  • 保育料:子どもの人数に応じて負担が増加。『家計調査』でも教育費は増加傾向にあり、人数分だけ負担が増す。
  • 通勤費・時間:働き方と居住地の両立が困難。『住宅市場動向調査』によると、都内への住み替えで通勤時間は減る傾向にあるが、その分「高い家賃」か「狭さ」を受け入れざるを得ない。

これらが重なることで、家賃は払えても生活に余裕が生まれにくくなります。

手取りの1/3ルールが成り立ちにくい23区の現実

「家賃は手取りの1/3」という目安も、23区では通用しにくくなっています。

たとえば手取り月40万円なら家賃13万円が上限ですが、23区の2LDK相場は16〜23万円前後が中心です。手取りの半分近くが家賃に消える計算です。実際、首都圏の賃貸入居者の平均世帯年収(手取り月32〜33万円程度※)を見ても、今の相場はかなり重い負担だと言えます。

家賃目安と実際の差(手取り40万円のモデルケース)

条件

手取り月40万円

23区2LDK相場

約16〜23万円

適正家賃(1/3)

約13万円

現実の負担感

手取りの4〜5割に達する可能性

このギャップが、「働いても暮らしが楽にならない」と感じる大きな原因となっています。

※国土交通省『住宅市場動向調査(令和6年度)』平均世帯年収より換算

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2. まず押さえたい:家賃だけでは語れない生活コストの全体像

東京で暮らす際、家賃の安さだけで物件を選ぶと、結果的に生活全体のコストが膨らむことがあります。とくに子育て世帯では、広さや保育、通勤といった「家賃以外の支出」が地方や単身時代より大きく増えるためです。

ここでは、家賃に隠れがちな「総生活コスト」を3つの視点で整理します。

教育・通勤・食費など“家族前提の総額”で見る必要性

家族で暮らす場合、支出の中心は家賃だけではありません。

実際には、次のような費用も毎月積み重なります。

家族生活で重要な支出の例

項目

内容

教育費

保育料・習い事・学用品

通勤費

交通費・移動時間に伴う負担

食費

子どもの成長に合わせて増えやすい

日用品

オムツ・ミルク・子ども用品など

家賃を抑えるために遠方のエリアを選ぶと、通勤費や時間が増えるケースもあります。

その結果、家賃は安くても総額では高くつくことが珍しくありません。

生活コストは「家賃+教育+交通+食費」のように広く捉えて、家計全体で無理がないかを考えることが大切です。

広い間取りを選ぶほど負担が急増する仕組み

子育て世帯には2LDK以上が望ましいですが、東京では部屋が1つ増えるだけで家賃相場が3〜6万円ほど跳ね上がります。 単に広いだけでなく、収納や防音といったファミリー向けの付加価値が価格に乗るほか、管理費なども高くなるためです。

無理に広さを求めると家計を圧迫します。収納の工夫でカバーするなど、「本当に必要な広さ」を冷静に見極めることが、家賃を抑えるカギです。

家賃の安さだけで決めて後悔しやすいパターン

「安さ」には必ず理由があります。目先の家賃にとらわれると、かえって負担が増える“隠れコスト”に注意が必要です。

よくある後悔パターン

  • 通勤: 遠方を選んで移動時間が増え、家族との時間が削られる。
  • 光熱費: 割安な築古物件は断熱性が低く、冷暖房費が高つく。
  • 環境: 近所にスーパーがなく、割高なコンビニ利用が増える。

家賃という「目に見える数字」だけでなく、時間や光熱費といった「見えにくいコスト」も含めたトータルバランスで選ぶことが大切です。

3. 東京23区で家賃負担を抑えながら暮らすための選択肢

23区内で家賃を抑えつつ快適に暮らすには、「エリア選び」が最大の鍵です。同じ広さでも、区を変えるだけで家賃が半額以下になることも珍しくありません。 ここでは、賢いエリア選びの視点を3つ紹介します。

家賃を抑えやすい区の特徴(葛飾・江戸川・足立・板橋・練馬)

23区内でも、特にファミリー向けの家賃が落ち着いているのが「足立区・葛飾区・江戸川区」の城東エリアです。 都心部と比較すると、その差は歴然としています。

2LDK家賃相場の比較(2024年時点の目安)

  • 港区など都心部: 約45万円
  • 足立・葛飾・江戸川区: 約13〜16万円
  • 差額: 月々30万円近い差 (出典:不動産情報サイトなどの市場データより算出)

このように、同じ「23区内の2LDK」であっても、エリアを変えるだけで家賃負担は劇的に軽くなります。「家賃を抑えながら、子ども部屋も確保したい」という子育て世帯にとって、これら城東エリアは現実的な選択肢となります。

沿線・郊外寄りで広さを確保しやすいエリアの考え方

「23区」のブランドにこだわらず、条件を少し「ずらす」だけでコスパは一気に向上します。

広さを確保するための視点

  • 各駅停車駅を狙う: 急行停車駅の隣駅にするだけで、相場が1〜2万円下がることが多い。
  • 川や区境を越える: 荒川や江戸川を越えたり、一駅進んで埼玉県(和光市など)に入ると、同じ家賃で「2LDK→3LDK」「築古→築浅」へのグレードアップが可能に。

通勤時間が10〜15分増えても、広いリビングや家賃のゆとりが得られるなら、子育て世帯には賢い戦略と言えるのではないでしょうか。

将来の家賃変動リスクと「更新料」という隠れコスト

家賃だけでなく、将来の支払いリスクも忘れてはいけません。特に関東では「更新料」の慣習が根強く残っています。

国土交通省『住宅市場動向調査(令和6年度)』 によると、首都圏の民間賃貸住宅において:

  • 更新手数料がある世帯は 44.7%
  • その金額は 「家賃の1ヶ月分」 が6割以上(61.5%)

家賃16万円なら、更新月に別途16万円が必要です。 「今の家賃なら払える」だけでなく、「更新料も含めて払い続けられるか」という長期的な視点で予算を組むことが大切です。

4. 子育て夫婦が住まいを決める「優先順位」

家賃や広さだけで悩む前に、「家族構成×予算×望む暮らし」を言語化し、優先順位を決めることが大切です。

譲れない条件を先に決めると選択が楽になる理由

住まい選びの最大の敵は「あれもこれも」という迷いです。 国土交通省の『住宅市場動向調査(令和6年度)』 によると、賃貸住宅を選んだ世帯が「妥協した点」の第1位は「家賃(予算より高くなった)」でした。多くの人が条件を絞りきれず、結果的に家計を圧迫している実態があります。

これを防ぐために、条件を明確に分けます。

  • 譲れない条件(例): 家賃上限、広さ(2LDK)、治安
  • 譲れる条件(例): 駅徒歩15分までOK、築年数、各駅停車駅

「駅距離や築年数は妥協しても、家賃と広さは守る」と決めておくことで、予算オーバーを防ぎつつ、納得感のある物件に出会える確率が高まります。

“都心への物理的距離”を捨てると“生活の質”が手に入る

「職場に近い=幸せ」とは限りません。同調査でも、家賃高騰を受けて「職場からの距離」や「交通利便性」を妥協する人が増加傾向(前年比増) にあります。これは、都心を離れることで「生活の質」を確保しようとする合理的判断です。

都心への距離を少し広げると、以下のメリットが生まれます。

  • 家賃対効果の向上: 同じ家賃で「+1部屋」や「広いリビング」が手に入る。
  • 育児環境の充実: 騒音が減り、公園や自然が増え、子育てのストレスが減る。
  • 倍率の緩和: 都心に比べ、保育園の激戦度が下がるエリアが多い。

通勤時間が多少増えても、家での時間が快適になれば、家族全体の満足度は上がります。「距離を捨てる」ことは、妥協ではなく「ゆとりを手に入れるための戦略」です。

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5. 視点を広げる:都心家賃より“郊外の持ち家”が合理的になり得る理由

東京で暮らす正解は「都心の賃貸」だけではありません。実は、高止まりする家賃を払い続けるより、郊外で持ち家を購入する方が、月々の支払いを下げつつ生活の質を上げられるケースがあります。

【比較】都心の3LDK家賃 vs 郊外注文住宅のローン返済額

都心でファミリータイプの賃貸(3LDK等)を借りると、家賃は20万円を超えることが珍しくありません。一方、郊外で土地を購入して注文住宅を建てた場合でも、月々のローン返済額はそれよりも低く抑えられる傾向があります。

国土交通省『令和6年度 住宅市場動向調査』 等のデータを踏まえると、首都圏で注文住宅(土地+建物)を取得した世帯の平均的な返済額は、都心の家賃相場よりも割安な水準に収まることが分かります。

費用と満足度の比較(目安)

条件

都心3LDK賃貸

郊外の注文住宅(土地+建物)

月額負担

20〜30万円

約14〜17万円

広さ

約60〜70㎡

約100㎡以上

間取り

既存の間取りに合わせる

家族に合わせて自由につくる

このように、「家賃より安い支払いで、より広く、自分たちに特化した家に住む」という逆転現象が現実的に起こり得ます。浮いた予算を「こだわりの間取り」や「家事動線の工夫」に充てることで、生活の質は格段に向上します。

子育て世帯と相性の良い郊外注文住宅のメリット

郊外の持ち家には、金額以上の「暮らしやすさ」があります。

  • 広さが確保しやすい:子ども部屋やワークスペースをつくりやすい
  • 庭がある暮らし:家庭菜園・プール・外遊びなど、家にいながらできることが増える
  • 地域のコミュニティ:子育て支援や地域イベントが活発なエリアもある
  • 間取りを自由に描ける:都心の賃貸や建売住宅では、「収納が足りない」「キッチンから子供が見えない」といった不満を我慢しがちだが、注文住宅ならそれらを設計段階で解決できる

「掛け捨ての家賃」を「資産」に変えるという考え方

賃貸は家賃は毎月出ていく「掛け捨て」ですが、持ち家のローン返済は「資産の積み立て」でもあります。

支払いの性質の違い

  • 賃貸: 支払ったお金は戻らない(消費)
  • 持ち家: 返済分が資産となる(貯蓄に近い)

老後に「住む場所」が確保されている安心感は、何にも代えがたいメリットです。 「都心からの距離」を少し広げるだけで、経済的なゆとりと資産、そして豊かな住環境が同時に手に入ります。

6. まとめ|都心を離れて「広さと資産」を手に入れる選択を

東京での暮らしにくさを解消する鍵は、「家賃という固定費」を見直し、視野を郊外へ広げることにあります。 都心の賃貸で消耗するよりも、郊外の注文住宅を選ぶことで、月々の支払いを抑えつつ「広いリビング」や「将来の資産」を手に入れることが可能です。これは妥協ではなく、家族の幸福度を高める賢い戦略です。

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まどりLABO編集部代表 野口雄人

代表 野口雄人の写真

東大卒の設計士・一級建築士・エンジニアなどで構成。間取りが大好きなオタクたちの集団で、間取りが好きなあまり間取りをAIで自動生成できるサイトを作成しました。代表の野口は東京大学・東京大学大学院で建築学を専攻しました。